2008年11月9日日曜日

「欲張りで、お人よしで、気が小さくて、そのくせ並大抵のものでは出来ぬ大胆なこともしかねない、天下一の愚か者を見つけたので、上手にそれを使おうとしたのだ」
「そういう折、なぜおぬしは、その人間の肝の底まで、じっと考えてみないのか、漠と聞いて、漠とのみこんでしまう。そして自分の墓穴でも掘る勇気をふるい出す。怖いのう、おぬしの勇気は」

(吉川栄治 「宮本武蔵」より。沢庵が又八に対して)

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