2008年11月30日日曜日

夢をかなえるゾウ:人気の秘密

この本、とっても面白いです。


そして、読者は、だいたい2ページに1回、次の4つの
いずれか、の反応を示すようにできています。

1.クスッと笑う。
2.ヘエーッと感心する。
3.エッ?と驚く。
4.ジイ~ンとくる。

つまり、「読み手の感情に届く」言葉が
2ページに1回、ちりばめられているのですね。

ちなみに、この本は約300ページありますが、
かなり読みやすいので2ページ1分として
約2時間半もあれば読了できます。

つまり、「1分に1回、クスッとかヘエーとか感心する」
ことになるわけです。

本は、見開き2ページで一回、クスッ・ヘエーッ・ジイーンの
どれかを読者に与えられるかどうかが超一流になれるかどうか
の分かれ目です。200ページの本なら100回です。

普通に良い本なら、4ページに一回以上でしょう。
つまり、200ページの本なら50個くらい、感情のスイッチ
を本文内に仕込ませておくこと。
ここまでが、本気でベストセラーを目指すときの読者に対する
最低限の配慮だと思います。

この点、講演やセミナーの場合は、3分に1回、
「クスッ」「ヘエーッ」「エッ?」「ジ~ン」のどれか
が入っていることを意識するのが名スピーカーです。

特に、立ち上がりは30秒が勝負!

ここで、聴衆は、「この講師、聞いておもろそうやな~」
と思っていいかどうか、判断するとみて間違いないです。

…これは、今まで20年近く人前で話してきた経験。


本も同じです。

一にタイトル。

ニにはしがきと目次。

三に本文の出だし3行。


ほぼ、この初期段階で、
「この本と2-3時間を共にしてみようかな?」

という意思決定の審判に、著者は立ち会うのです。


こういった、「情報・サービスの受け手」の気持に
立った、コンテンツ(情報・サービスの内容)作りを
継続的に意識しつつ、お客様に接している人は、
非常に成功しやすい人だと思います。

柴山政行:メルマガより)

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